1.中高年の資格取得者が急増
現在40代50代の転職市場に異変が起きています。41歳以上の転職者はここ5年で2倍近くに急増しています。 かつての転職市場でささやかれた35歳の壁は昔の話になりました。
ロングライフを見据えて長く働くためには、第二のステージにつなぐための準備が欠かせません。中高年の再就職では、知識と技術。特に重要視されるのは資格の有無ということになっています。
そんな資格でも人気が高いのは、マンション管理士、管理業務主任者、中小企業診断士となっています。マンション管理士に至っては殆どが中高年層の資格チャレンジとなっています。
2.中高年の生涯学習の意欲が高まっている
社会人向けの大学院は学生の過半数が中高年という構成になっています。
中高年の何かを学び続けようという意識は年々高まっています。生涯学習に関する世論調査では、中高年の約6割が生涯学習をしたことがある。と答えました。
学習内容は、職業上の知識・技能と答える中高年の割合が急増しいます。40代ではこの7年間で約12%から約23%まで倍増しています。直接仕事に関係のある知識や資格の取得意欲が高まっています。
3.中高年の求人と求められるスキルとは
中高年の求人動向に関する調査結果では、2019年の中高年を対象とした求人募集について、「増加」と予想しており、2016年の同調査から3年連続で増加傾向にあります。理由としては、若手不足のため採用人材の年齢幅を広げているというものが7割近く、次いで事業拡大に伴い経験者募集が増加したためというのが4割という割合です。
増加が予想される中高年の求人については、中堅・中小企業が最多。業種については、IT・インターネットが最も多く、多角的に事業展開をしていく企業が増えているIT/WEB業界で、変化に対応できマネジメントまでできる人材が不足しています。
次いで、メーカー、建設・不動産、流通・小売・サービスとなります。
さらに年収帯を見ると、600万円~800万円が多くなります。
採用企業が中高年に求めるスキルについては、高いレベルでの業務遂行能力が最も多かったようです。
4.中高年でも持つべきはやっぱり資格
中高年の再就職は男女ともに厳しい現実が待っています。
中高年の仕事探しに資格を取れば有利になることは残念ですがありません。資格を持っていることで有利になるのは若い世代ということを認識しておかなければなりません。
同じ資格をとった若い人がいれば中高年よりもそちらが採用されやすいのが現実です。
中高年に求められるものは資格より豊富な経験と即戦力です。
そして新しい職場に馴染める順応力です。
転職において年齢の壁は非常に厚いです。
それでも、資格を取り同じ土俵に乗らなくては若い人材にとってかわらてしまいます。
4-1.スキル・実績の証明は資格となります
経験が事務職のみの場合や経験を積んで来なかった。という人も珍しくはありません。
そんな中、就きたい仕事に応募するのは無謀で、中高年でも不利にならない、むしろ年齢が武器になるような仕事に就職するのがいいでしょう。
中高年だからこそ生きる資格を取っていけば、希望があります。
4-2.中高年で働きながら資格が取れる業界は。
介護職と聞いただけで、重労働とする人は多いですが、人手不足の介護業界では福利厚生までしっかりしている企業もあります。残念ながらブラックな企業にハッキリ分かれます。よく後者が問題に上げられますね。
・介護業界で働くメリット
- 働き方が選べる(正社員・派遣・パートなど)
- 派遣は高時給で働ける
- 働きながら資格を取得できる
- 需要があるため仕事に困らない
- 経験を積んで管理職になれる
・未経験でも働きながらスキルを身に着ける
AI化で、人が行う仕事が少なくなっていくと危惧される中、伸び続けているのがIT業界。
IT業界もまた慢性的な人材不足です。サービスの増加に追い付いていません。今後ともまだ長期間人手不足が続きます。
エンジニア、テスター、デザイナーなど職種も難易度も様々です。
テスターなどは比較的易しく、アルバイトでも気軽に始めることができます。
易しい職種から仕事をしながら難易度の高い仕事へスキルアップし、在宅や、フリーランスとして働くこともでき、比較的高年収が望めます。最近では女性で働く人も増えてきました。
実績・スキルを問う業界のため、学歴・資格・年齢に左右されることなく安定した収入を得られるのがメリットです。
・働きながら資格を取りたい
人材派遣会社では、様々な資格取得支援を行っています。語学、IT、CADなどのスキルアップ講座があったり、スクールでの受講を受けられたりと人材派遣会社には働きながら資格取得を目指す環境が整っています。
働きながら資格取得とは言え、資格取得が全く無意味ではなく中高年が優遇される場所で働きながら資格を取得することは有効な方法となります。
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